【続・座右の銘〜令和〜】
2019年8月26日
その少年は学年で首位の成績だが、家計が苦しいため奉公に出ざるを得なかった。それでも向学心に燃える少年は、郷里を離れる選択をし、東京で働きながら学ぶ。父は家庭を顧みず、母も亡くなってしまう。人生の辛酸をなめつつも周囲の大人に支えられ、顔を上げて生きていく。東京での生活が行き詰まった時には、こう励まされた。「人間はな、人生というトイシで、ごしごしこすられなくちゃ、光るようにはならないんだ」 -山本有三著『路傍(ろぼう)の石』より 主人公・吾一が励まされた言葉-