呼吸器内科で診る主な症状
気管支喘息
気管支喘息
自覚症状の有無にかかわらず、気道内が炎症を起こしている状態で気道が狭くなっています。炎症を起こしている気道に刺激(ホコリやストレス、タバコの煙など)が加わると、さらに気道を狭め息をするたびにヒューヒューやゼーゼーといった音が出るようになってしまします。
そのため気管支喘息の治療は、吸入ステロイド薬で炎症をおさえることが基本となります。
最近では、吸入ステロイド薬と、気道を広げて呼吸を楽にする薬を一緒に吸入できる配合剤も使用することがあります。
呼気NO検査
治療の際にはまず、呼気に含まれる一酸化窒素の濃度を測定します。
下記の測定値を基に診断・治療を行っていきます。
喘息患者さんは、気道で多量のNO(一酸化窒素)が産生されるため健常者に比べて呼気NOが高い濃度になります。
ぜんそく危険度(呼気中の一酸化窒素の濃度)
成人健常者正常値 | ~15ppb |
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喘息の可能性が高い方 | 22ppb~ ただし吸入ステロイド未使用の場合 |
ほぼ確実に喘息の方 | 37ppb |
基準値を上回った場合は、喘息である可能性があります。
まずは、検査で症状と数値を把握しましょう。
まずは、検査で症状と数値を把握しましょう。
肺炎
肺気腫
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群とは、眠っている間に呼吸が止まってしまう病気です。
「寝たのに疲れが全然とれない」「いびきがうるさいと言われる」場合などは、睡眠時無呼吸症候群の可能性がありますので早めに検査をしましょう。
医学的には、10秒以上呼吸が止まった状態を無呼吸としており、その無呼吸が1時間に20回以上あれば睡眠時無呼吸症候群と定義しています。
睡眠中に呼吸が止まることで、寝ている間はもちろん、起きている間でも様々な危険が潜んでいます。
こんな症状がある場合は要注意
- いびきや呼吸がとまっていることを指摘されたことがある。
- 年度も目が覚めたり、寝汗を大量にかくことが多い
- 目覚めた時に身体が重くすっきりと起きられない
- 日中に強い眠気を感じる
- だるさや倦怠感があり集中力が続かない
睡眠時無呼吸症候群の検査
専用の器具を使用し、睡眠時無呼吸症候群の検査を行います。
パートナーに指摘をされたら、まずは検査を受けましょう。