アレルギー科
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、皮膚にかゆみを伴う湿疹ができ、症状がよくなったり悪くなったりを繰り返す疾患です。
夜眠れなくなるくらいの強いかゆみをともなうこともありますので、医療機関による早めの治療が大切です。
また、初めのうちは軽症でも、治療をしないことにより範囲が広がったり、かゆみが強くなったりしますので、「このくらい病院に行かなくても大丈夫」と思わずに少しでも症状が現れたら皮膚科で適切な治療を行うことおすすめします。
アレルゲンはなるべく避けよう
ハウスダストや花粉などのアレルゲンに反応することがありますので、こまめな換気・掃除を行いダニの発生を防止しましょう。花粉の季節には、帰宅後にコートを払うなど花粉を室内に持ち込まないように注意しましょう。
正しいスキンケアを行いましょう
刺激の少ない石鹸やボディソープを選び、よく泡立ててから手で優しく洗うようにしましょう。洗った後の皮膚はすぐに乾燥しますので、はやめに処方されている外用薬を塗るようにしましょう。
身体への刺激を減らしましょう
辛いものなどの刺激物はひかえるようにしましょう。また、下着はなるべく木綿素材を選び、汗をかいたら早めに優しくタオルで拭き取りましょう。布団も柔らかい素材のシーツを使用しましょう。
アレルギー性鼻炎・花粉症
ハウスダストやダニなどの通年性の症状をアレルギー性鼻炎と言い、花粉による季節性の症状を花粉症と言います。小児には少ないとされていた花粉症ですが、最近は低年齢化が進んできているようです。代表的なスギ花粉は、10人1人といるといわれるほど多い病気です。
スギ花粉は初夏から夏にかけて花芽をつくるので、この時期に気温が高かったり雨が少ないと、次の年は花がたくさん咲いて花粉の飛散量が多くなります。
風邪との症状の違い
1:鼻水は水のようにサラサラとしておりいくらかんでも出る。または頑固な鼻づまり。
2:くしゃみが発作のように続く
花粉の種類
2月から5月→スギ、ヒノキ
5月から9月→カモガヤ、ホソムギ、オオアワガエリなどのイネ科の植物
9月から11月→ブタクサ、ヨモギなどのキク科の植物
舌下免疫療法(花粉症治療)
体内の免疫機能として、人間にはウイルスや細菌などの外敵から身体を防御するという働きがあります。
くしゃみや鼻水などいわゆる花粉症による諸症状は、花粉をアレルギー物質と勘違いして起きるアレルギー反応によるものです。舌下免疫療法は、この体内の勘違いを正していく治療になります。
ごく少量のアレルギー物質を徐々に体内に取り入れ、実際に花粉が体内に入ってきたときにアレルギー反応の発生を抑える治療になります。
改善には、定期的な来院が必要で根気がいる治療です。
治療の適用ができない方
- ・重度の気管支喘息患者
- ・65歳以上の高齢者
- ・妊娠中や授乳中の方
- ・12歳未満のお子さん
- ・悪性腫瘍の治療を行っている方
期待できる効果
- ・くしゃみ、鼻水、鼻づまりの改善
- ・涙目、目のかゆみの改善
- ・アレルギー治療薬の減量
- ・生活の質の改善
アレルギー性結膜炎
ハウスダストや花粉による目のアレルギー反応が起こっている状態です。目やまぶたの腫れやたまらないかゆみの症状が出ます。抗アレルギー性の点眼薬による症状の緩和を主として治療していきます。
- 部屋の中をまめに掃除しましょう。
- 布団のダニもまめに掃除しましょう。
- 部屋の換気をしっかり行いましょう。